一見すると少し不思議なだけの出来事のように思えるけど、よく考えてみると背筋が寒くなる……そんな話をいくつかご紹介します。
話の細部に隠された意味が理解できると、その背後に潜む恐怖がじわじわと浮かび上がってくるかもしれません。
目次
- 忘れられた誕生日~怖くて悲しい存在
- 見知らぬ女性~その目的は何?
- 新しい部屋~物音の正体は?
- 意味がわかると怖い話は、あなたの日常にも潜んでいる?
忘れられた誕生日~怖くて悲しい存在
その女性は、一人で誕生日を迎えた。
家族は忙しく、仕事や用事が重なって誰も彼女の誕生日を祝う余裕がなかった。
友達とも疎遠になっており、特に親しい友人は、しばらく前に転勤で遠くに引っ越してしまっていた。
スマートフォンを見ても、お祝いのメッセージは一つも届いていなかった。
夕方、彼女は一人でケーキを買いに行き、自分でロウソクを立てて火を灯したが、その小さな炎がどこか寂しさを増幅させるようだった。
何とか気を紛らわせようと、彼女は長い間開けていなかった古いアルバムを取り出した。
そこには、家族や友人たちとの楽しい思い出がたくさん詰まっているはずだった。
アルバムのページをめくりながら、幼少期の頃の写真や、学生時代の思い出、旅行の写真などを見つけたが、何かが引っかかった。
彼女はページを戻したり、もう一度見直したりしたが、何かが足りない。
しばらくして彼女は気づいた。自分の誕生日を祝う写真が一枚もないことに。
どの年を探しても、どのページをめくっても、誕生日ケーキを前に笑う自分の姿はどこにもなかったのだ。
そしてふと、彼女はあることに気づいた。
過去の自分の記憶がどこか曖昧で、肝心なところが霞んでいることに……。
-
【写真がない=その人は存在しない?】
彼女は自分の誕生日を祝ってもらえなかったことに悲しんでいましたが、アルバムを見て初めて気づいたのは、自分が存在していないことです。
誕生日の写真がないのは、彼女が実際にはこの世に存在していない、もしくは既に亡くなっている幽霊である可能性が……。
自分が亡くなったことに気づかず、その場所にとどまり続ける悲しい「地縛霊」なのかもしれません。
見知らぬ女性~その目的は何?
深夜、男が仕事帰りに家路を急いでいた。
疲れた体を引きずりながら、いつものように住宅街の静かな道を歩いていると、ふと道の反対側にいる誰かの視線を感じた。
暗闇の中で、ぼんやりと人影が見える。よく見ると、それは女性の姿で、彼女はただ立ち止まってじっとこちらを見ていた。
何かを言うでもなく、近づいてくるわけでもない。男はその異様な静けさに恐怖を感じ、歩く速度を上げた。
ようやく自宅にたどり着き、ほっと息をついたその瞬間……リビングルームの薄暗い電灯の下に、先ほどの女性が立っているのを見て、男は凍りついた。
彼女は静かに男に向かって微笑み、低い声でこう言った。
「お帰りなさい。やっと帰ってきたね」
男の頭は混乱し、心臓が激しく鼓動し始めた。
あの女性はどうやって家に入ったのか?
一体、彼女は誰なのか?
その瞬間、彼は一つの恐ろしい可能性に気づいた。
彼女は初めから彼の家の中にいたのではないか、と。
外で見た時点で、彼女はすでに自分の家の中から見ていたのではないか。
その考えが浮かんだ途端、部屋の空気が重く、息苦しく感じられた。
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【男性を恐怖に陥れる目的は……?】
男が道で出会った見知らぬ女性が、実は彼の家に待っていた人物であったという事実が怖いポイントです。
女性は彼の家に元々いた、つまり彼の家に誰かが侵入していた、ということ。
また「やっと帰ってきたね」という言葉から、彼女はずっと彼を待っていたのでしょう。
この女性は何者で、目的は何なのか……。
男性は、過去に何か恨まれるようなことをしたのでしょうか。
あなたならどう考えますか?
新しい部屋~物音の正体は?
一人暮らしを始めたばかりの青年は、引っ越してきたアパートの新しい部屋にすっかり満足していた。
家賃も手頃で、部屋も広く、近所も静かだった。
しかし、数日が経つと、深夜に上の階から不気味な音が聞こえるようになった。
何か重いものを引きずるような音だった。
最初は気のせいだと思い、無視していたが、音は徐々に大きく、頻繁に聞こえるようになった。
上の階の人が何をしているのか不安になった青年は、ついに管理人に相談することにした。
管理人は不思議そうな顔をしたが、青年の切羽詰まった様子を見て、天井を点検すると約束してくれた。
翌日、管理人から「天井裏を点検したけど、何も異常はありませんでしたよ」と報告を受けたが、青年はその言葉を聞いた瞬間、冷や汗が流れた。
自分の部屋は最上階であり、そもそも上の階など存在しないことを思い出してしまったのだ……。
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【最上階であることを忘れるほどの、生々しい音】
青年の部屋が最上階であるにもかかわらず、天井から聞こえる音が存在していたことが恐怖の要因です。
天井裏には何もないはずですが、何か不気味なものがそこに潜んでいるのでしょうか。
管理人は何もなかったと言ったそうですが、果たしてそれは本当なのでしょうか……。
意味が分かると怖い話は、あなたの日常にも潜んでいる?
いかがでしたか?
「意味が分かると怖い話」は、その短さゆえに読者の想像力をかき立て、背筋を寒くさせる効果があります。
日常の中に潜む不思議さや異常さの背後から、想像を絶するような恐怖が現れることもあるでしょう。
ぜひ、周囲の何気ない出来事にも注意を払ってみてください。
もしかすると、あなたの身の回りにもこんな「意味が分かると怖い話」が隠れているかもしれません。
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